2010年01月18日

ThinkPad X100eに「ないもの」をどう考えるか?



自分の手元にThinkPad X100eやってきてまる1日。普段ThinkPad X200で使っている環境をほぼ再現して、あれやこれや試してみています。

こういう時にThinkVantageテクノロジーは役に立ちます。Access Connectionsのおかげで、ネットワーク環境は802.1x認証のパスコード以外は見事に引き継がれました。それ以外のテクノロジーのお世話には今のところなっていませんが、そのうちSystem Updateのお世話にはなるのでしょう。

ThinkVantageが使えるだけでも、X100eは十分ThinkPadなのですが、今までのThinkPadにあって、X100eにないものに関しては、功罪相半ばな予感がします。

今日は、ThinkPad X100eに「ないもの」について、ちょっと自分なりに考えをまとめてみようと思います。

(画像はクリックすると拡大します。)
1. キーボードの配列


[「伝統的な」配列・形状のX200のキーボード(左)と、「らしくない」配列・形状のX100eのキーボード]


ThinkPadのキーボードは、伝統的に7段(7.5段)配列のものを採用しており、デスクトップ用のフルキーボードからのキー省略は極力しない、というポリシーを貫いています。特に、他社のノートPCでは省略されがち(Fnキーとのコンビネーションになりがち)なHome/EndキーやPage Up/Downキーが省略されずに存在しているのは書き物をしている人やプログラマーの方的にはGoodポイントだと思われます。


[「伝統的」なThinkPadは、Num Lock以外、システムキー省略がない]


しかし、7段配列のキーボードは、ほとんどのメーカーで出さなくなってしまい、コスト面でも不利です。しかも、ThinkPadを「知らない」ユーザーへの取っつき悪さはものすごいものです(慣れれば、そんなでもないんですが...)。そこで、コンシューマーを意識したThinkPad SLシリーズでは、Lenovo 3000シリーズのノート同様に、6段配列のものとなりました。コストを意識したThinkPad X100eでも、同様に6段配列のキーボードを採用しています。X100eの場合、さらに見栄えを意識してアイソレーションキーまで採用してしまいました。

そんなX100eのキーボードなのですが、他社のアイソレーションキーとは異なり、「打ちやすい」隙間の計算と、キートップ形状の工夫があるので、自分含めてThinkPad信者が良く言いそうな「アイソレーションキーは打ちづらいんじゃないか」という先入観は捨てられそうな仕上がりになっています。キーストロークも、通常のThinkPadより浅くなっていますが、それも計算の上で作られているので、よっぽど過敏でない限り、違和感は覚えないと思われます。

ただ、それはあくまで「打つ」という面での話。配列面ではちょっと物足りない予感がします。

横幅のないマシンで6段キーボードを使うとなると、どうしても省略しなくてはならないシステムキーが出現します。Lenovo 3000やThinkPad SLシリーズ、ThinkPad Edge、そしてX100eでは、通常のThinkPadと比べて、ユーザーの利用頻度を見積もった上でシステムキーの配列変更と一部省略をしています。

Page Up/Downキーについては、省略はせずに、上方向キーの左右に配置しています(通常のThinkPadではブラウザキーであるところ)。ThinkPad X100e(とEdge)では、押し間違い対策として、あえてPage Up/Downキーを通常キーの半分のストロークにしています


[「伝統的」なThinkPadのブラウザキー(左)と、ストローク半分のX100eのPage Up/Downキー]


個人的には、「伝統的」ThinkPadのブラウザキーこそ、ストローク半分が活きるんじゃないかと思った次第です。X100eの場合は、この配列だとPage Up/Downのストローク半分も、使ってみると意外とイイと感じられます

ただ、それ以外のキーについては、ちょっと苦言を呈したいところも。

まずは、Pauseキーがないこと。自分は、システムのプロパティを開く際に、Windows + Pauseをよく使います。また、コマンドプロンプト等でPauseキーを結構多用しています。X100eでシステムのプロパティをチェックするために、WindowsキーとFnキーを押しながら、青く"Pause"と書いてあるキーを探したら... ないのですorz... これには久々に参ってしまいました。

それと、Insert/DeleteキーとHome/Endキーの配列も... DeleteのつもりでEndキーを押してしまったり、EndキーのつもりでDeleteキーを押してしまったり... これは慣れの問題なのかもしれませんけれど。


[X100eのシステムキー周り]


X100eのキーは打ち心地は言われているほど悪くないと思います。既存のThinkPadユーザーにとっては、配列の方がむしろ問題だと思われます。


2. 省かれたHDDインジケーター


[「伝統的な」X200のインジケーター(左)と、「少ない」X100eのインジケーター]


以前、MacBookを長期モニターしていた際に、自分はMacBook(あるいはMacそのもの)に対して「『可視』動作」が少ないという感想を書きました。まさか、それがThinkPadにまで及ぶとは思ってもみませんでした

新世代のThinkPadでは、実はインジケーターの位置変更と統合が進められており、実際、T400sでは今までのThinkPadにあったインジケーターが一部なくなっていますが、ほかのインジケーターに統合されただけで、見ることはできます。

ところが、このX100eに関しては、HDDアクセスインジケーターが省略されてしまっているのです。個人的に一番省略してほしくないインジケーターが省かれてしまったのです。バッテリーとスリープインジケーターは省略されていないのに... あと、CapsLockインジケーターも省略されています(キー部分にもない)。

「見えない」ことについては、ユーティリティソフトを使ってWindows画面上での通知を強化しているのですが、これらのインジケーターは是非物理的に欲しい...


ということで、今までThinkPadにあったものが無くなっていていろいろ手こずっているせうの図、でした。

普段ThinkPadを使っていないモニターさんは、どうお感じなんでしょうかねぇ...?

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http://ch00288.kitaguni.tv/t1544284
この記事へのコメント
インジケータの問題は、たしかに深刻ですね。
X100e じゃなくても、ThinkPad って、他のOSを入れて
利用する事が有ると思いますが、Windows でのみ通知とは、、、
Posted by おさっち at 2010年01月18日 22:26
今回、初の「あるもの」の筆頭が、AMDプラットフォームでの設計(過去にはCPUのみAMD製の機種があった)だと思います。

それにより、IntelCore向けロイヤリティ抜きで万単位の低コスト化が実現(X200sのCeleron版の放出を見るに、額としてはボディ設計よりも大きな節約だろう)すると共に、
実績のあるUVDによるGPUハイビジョン動画再生が実現する(IntelのX4500HDの、それはRadeon以上にGPUドライバが未熟)であろう反面、
AMD初挑戦となるボディ設計の巧拙が端的に出るのが熱処理・騒音です。
http://ascii.jp/elem/000/000/473/473811/index-3.html
(他社ボディでは)「「操作感」の点でマイナス要素になっている。利用している際、熱と「振動」をかなり感じる」

加えて、X100e最大の何故?は「なぜシングルコア」でしょうけれども、
それ自体、短期間にAtomプラットフォームに近いTDP枠に、
汎用のCPU+チップセット(のIntel用語で言うところのLVクラス)で対応する必要があったAMDの事情と思われます。
http://ascii.jp/elem/000/000/431/431825/index-2.html

概ね、IntelのLV対AMD Congoの場合、AMD側が発熱面で有利なのはGPU負荷中心の場合に限られ、既存ベンチ体系による、高・無負荷ではIntelの節電経験値・プロセス優位で決まってしまうでしょう。

現在検討中とされる、X100eのデュアルコア化の難易を探る意味でも、高負荷・無負荷のみならず、GPU負荷(12Mbpsクラスの1080pのH264動画ループ再生など)時のファン動作・表面温度のレポを期待しています。
Posted by Teru at 2010年01月18日 23:42
教えてください。 ThinkLight は X100e では 省略されているのでしょうか?
Posted by 匿名 at 2010年01月19日 01:51
>>おさっちさん
一応、HDDランプはタスクバーに常駐する監視ソフト(フリーソフト)で代替していますが、これがないのが結構痛いんですよねぇ...

>>Teruさん
ThinkPad X100eは確かにAMD前提としては初のThinkPad、っていう言い方が正確ですよね。熱に関しては、結構熱くなるかもしれません。この状態でデュアルコア化することが結構心配かも... Windows 7(NT 6.xカーネル)はマルチコアに最適化されているので、もちろん、マルチコアCPUを渇望するところではありますが...

>>匿名さん
省略されています。別記事を書いたので、そちらをご覧ください。
Posted by せうせう at 2010年01月19日 13:46
x100eの検討しているため、参考になりました。
ところで、「インジケータ省略」は問題なのでしょうか?-素朴な疑問です。

ここ10年以上Macを使用してきました。Macはご存じかもしれませんが、インジケータが一切ありません。それでいて、「こまった」ということも余りありませんでした。

他にもSunのワークステーション(Ultra SPARK)も使用したこともありましたが、これもインジケータが無くても問題なかったです(Solarisなので、コマンドで問題なかったわけですが・・・)。
Posted by やのももの木 at 2010年05月29日 22:39
赤のボディの質感はどうでしょう?底も赤色なのでしょうか?
キーボード部は黒なのは確認できているのですが、底がわからない。

黒・赤・白、買うか買わないか、

赤の実機って見たことないので、質感が知りたい。
黒でカートに入れたけど、迷ってる優柔不断。
自分へのプレゼントとして買いたいな、なのです。
Posted by helpme at 2010年05月31日 23:38
>>やのももの木さん
>ここ10年以上Macを使用してきました。Macはご存じかもしれませんが、インジケータが一切ありません。それでいて、「こまった」ということも余りありませんでした。

自分もMacを併用していた時期があります。その際も、インジケーターが無いことにとても違和感がありました。

アプリケーションがビジーになったり、OSの動作が不安定な際に、ディスクアクセスがあるかどうか目視出来るかどうかはとても重要だと思っています。インジケーターが欠けていると、判断材料が減ってしまうことが多いのが、自分的に無いのが困る理由です。

>>helpmeさん
>赤のボディの質感はどうでしょう?底も赤色なのでしょうか?

helpmeさんがもしも近くにヨドバシカメラがある地域に住んでいるならば、一部のヨドバシカメラに赤の実機展示があります。それで確認するのも良いと思います。個人的には、悪くない質感だと思います。あと、底面も赤になっています。
Posted by せうせう at 2010年06月02日 12:27
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